2025.08.31 ブログ

防犯カメラと監視カメラの違いとは?戸建て・店舗・工事現場での最適な選び方

近年、住宅の安全対策として「防犯カメラ」と「監視カメラ」が注目されていますが、その違いをご存知でしょうか?目的や設置場所によって最適なカメラは異なります。導入コストやメンテナンスを考えるとレンタルも有効な選択肢です。

さらに、多くの方は、

「防犯カメラと監視カメラって同じもの?」

「家庭や職場で使うならどっちがいいの?」

などといった疑問を持っているのではないでしょうか。

ここでは、防犯カメラと監視カメラの違い、戸建て・マンションでの活用例、レンタルのメリット、カメラ選びのポイントまで、住まいや職場の防犯対策に役立つ情報を詳しく解説します。

防犯カメラと監視カメラの違いとは?

防犯カメラと監視カメラは、どちらも安心・安全な住環境を守るために欠かせない設備ですが、実は目的や設置される環境に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの特徴や役割について詳しくご紹介いたします。

目的の違い

防犯カメラと監視カメラは、見た目や機能が似ているため混同されがちですが、最も大きな違いは「設置目的」にあります。防犯カメラは、主に犯罪の抑止や証拠の記録を目的として設置されます。例えば、一軒家やマンション、オフィスのエントランス、駐車場など、犯罪が発生しやすい場所や不審者の侵入を防ぎたいエリアに設置されることが一般的です。防犯カメラは「ここにカメラがある」と周囲に示すことで、犯罪者に心理的なプレッシャーを与え、犯行を未然に防ぐ役割を果たします。また、万が一トラブルや事件が発生した際には、録画映像が証拠として活用されます。例えば、コンビニの出入口に設置されたカメラは、顧客や通行人に「録画されている」という心理的プレッシャーを与えることができます。

一方、監視カメラは、犯罪防止だけでなく、広範囲の状況把握や業務管理、トラブル発生時の詳細な記録、さらには自然災害や交通量の計測、河川やダムの水量観測など、幅広い目的で設置されます。監視カメラは情報収集や現場の状況確認を主な目的とし、従業員や利用者の動向把握、施設内の安全管理などにも活用されています。防犯カメラが「外部からの脅威への備え」であるのに対し、監視カメラは「内部の状況管理」に重きを置いている点が大きな違いといえます。

設置される環境の違い

設置環境にも明確な違いがあります。防犯カメラは、犯罪の抑止力を高めるために、玄関や駐車場、共用部など「目立つ場所」に設置されることが多いです。つまり、「外部からの侵入や犯罪が懸念される場所」に設置されます。カメラの存在を強調することで、犯罪者に警戒心を与え、犯行を思いとどまらせる効果が期待できます。住宅やマンション、オフィス、店舗など、一般の人が出入りする場所や犯罪リスクの高い場所を重点的にカバーするのが特徴です。

一方、監視カメラは、広範囲や複雑な場所を24時間体制で監視するため、「目立たない場所」や高所、死角などに設置されることが多いです。監視対象に気付かれずに状況を記録することで、トラブル発生時の証拠取得や、業務の効率化、安全管理などを実現します。設置場所は、オフィスや工場、商業施設の内部、重要インフラ、交通網など、多岐にわたります。防犯カメラは「見せる設置」が多く、監視カメラは「見守る設置」が多いと言えるでしょう。

機能・デザインの違い

機能やデザインの面でも、防犯カメラと監視カメラには違いがあります。防犯カメラは「犯罪を防ぐこと」に直結するため、存在感のあるデザインが多く採用されます。わざと目立つ形状にすることで、「ここは監視されている」と示し、犯罪を思いとどまらせる効果を狙っています。また、夜間の防犯に対応する赤外線撮影や動体検知機能を搭載しているモデルも豊富です。一方、監視カメラは「長時間の記録」や「複数台の集中管理」に適した設計が特徴です。場合によっては目立たないデザインで設置され、作業を妨げないよう配慮されることもあります。さらにAI解析や遠隔監視など業務管理に直結する高度な機能を備えていることも多く、目的に応じて特化した性能を持つのが監視カメラの強みです。

コストや導入方法の違い

防犯カメラと監視カメラは導入コストや運用方法でも違いがあります。防犯カメラは比較的低コストで導入できるモデルが多く、家庭用なら1台数千円から数万円程度で購入可能です。設置工事もシンプルな場合が多いため、DIYで導入できるケースもあります。一方で監視カメラは業務用途を想定しているため、複数台のカメラをシステムとして導入することが多く、初期費用は数十万円から数百万円に及ぶ場合もあります。さらに、長時間録画やクラウド保存、AI分析などを活用する場合は月額利用料が発生することも珍しくありません。つまり、防犯カメラは「比較的手軽に導入できるセキュリティ対策」であり、監視カメラは「設備投資を伴う管理システム」としての性格が強いのです。

防犯カメラが選ばれる住宅での設置シーン

住宅における防犯カメラの設置は、空き巣や不審者の侵入を防ぐだけでなく、住民の安心やトラブル対策にも大きな効果を発揮します。ここでは、戸建て住宅とマンションそれぞれでの防犯カメラの活用例を詳しくご紹介いたします。

コストや導入方法の違い

家庭においては「防犯カメラ」の方が基本的には適しています。空き巣や不審者の侵入対策を目的とする場合、玄関や駐車場、庭先など外部から人が出入りする場所に設置するのが効果的です。特に近年は共働き家庭が増え、昼間は家が留守になるケースも多いため、防犯カメラがあるだけで安心感が違います。また、宅配ボックスや荷物の盗難を防ぐために、玄関先を常時録画する家庭も増えています。さらに、地域によっては放火や車上荒らしといった被害が発生するケースもあり、防犯カメラの映像が警察の捜査に役立つこともあります。

一方で、日常生活の「見守り」を目的とする場合には監視カメラも選択肢に入りますが、家庭での利用シーンではまず防犯カメラを導入するのが現実的です。

戸建て住宅での活用例

戸建て住宅では、玄関や裏口、駐車場、庭など複数の出入口や死角が存在するため、防犯カメラの設置が特に重要です。例えば、玄関や勝手口にカメラを設置することで、不審者の侵入を未然に防ぐことができます。また、駐車場やカーポートにカメラを設置すれば、車両の盗難やいたずら対策にも有効です。さらに、庭やリビングにカメラを設置することで、子どもや高齢のご家族の安全を見守ることも可能です。

新築時に設置するケースも多く、建設中のいたずら防止や、外構工事と合わせて配線を美しく仕上げることができます。また、複数台のカメラを設置し、スマートフォンからリアルタイムで映像を確認できるシステムも人気です。これにより、外出先でも自宅の様子を確認でき、安心感が高まります。

マンションでの活用例

マンションでは、エントランスやエレベーターホール、駐車場、駐輪場、ごみ集積所などの共用部に防犯カメラを設置するケースが一般的です。エントランスに設置されたカメラは、住民や来訪者の出入りを記録し、不審者の侵入を抑止します。また、駐車場や駐輪場への設置により、車両や自転車の盗難・いたずら防止にも効果を発揮します。

さらに、ごみ集積所やポスト投函口にカメラを設置することで、不法投棄や郵便物の盗難、チラシのいたずらなどのトラブルも未然に防ぐことができます。防犯カメラの存在は、住民の安心感を高めるだけでなく、マンションの資産価値向上や新たな入居者獲得のアピールポイントにもなっています。

監視カメラが選ばれる設置シーン

作業安全管理・労務管理のための監視

工事現場では安全管理も非常に重要です。重機の操作、高所作業、危険物の取り扱いなど、事故が起きやすい環境が多いため、監視カメラを使って作業状況を常に確認することが求められます。管理者が現場の隅々まで目を配ることは難しいですが、監視カメラを設置すれば、離れた場所からでも作業状況を把握できます。例えば、ヘルメット未着用や安全帯の不使用といった不安全行動を早期に発見し、事故を未然に防ぐことが可能です。また、作業映像を記録しておけば、後日の教育や労務管理の資料としても活用できます。労災事故が発生した際の原因究明にも役立ち、再発防止策の検討にもつながります。つまり監視カメラは、工事現場における「安全」と「労務管理」の両立を支える強力なツールといえるのです。

遠隔監視・クラウド利用での現場監視

現場では、責任者が常に現場に立ち会えるとは限りません。複数の現場を抱える企業では、管理者が移動に時間を割くのは効率が悪く、対応が遅れるリスクもあります。そこで注目されているのが、クラウド対応の監視カメラによる「遠隔監視」です。カメラをインターネットに接続すれば、スマートフォンやパソコンから現場の映像をリアルタイムで確認できます。さらに、クラウド保存機能を利用すれば、過去の映像もすぐに呼び出せるため、トラブル発生時の原因分析が容易になります。AI機能を搭載したカメラなら、不審者や危険行動を自動検知して通知することも可能です。こうした遠隔監視は、人手不足が深刻な建設業界において、管理の効率化とコスト削減を同時に実現する手段として注目を集めています。

防犯カメラ、監視カメラはレンタルがおすすめな理由

防犯カメラ、監視カメラの導入を検討されている方にとって、「購入」と「レンタル」のどちらが良いか迷われることも多いかと思います。特に住宅やマンション、工期の決まっている現場の場合、コストや管理の手間を考慮すると、レンタルのメリットが際立ちます。ここでは、防犯カメラ、監視カメラをレンタルで導入する際の主な利点についてご紹介いたします。

初期費用を抑えられる

防犯カメラ、監視カメラを購入する場合、機器代や設置費用など、まとまった初期投資が必要となります。しかし、レンタルであれば高額な初期費用をかけずに最新の防犯カメラを導入することができます。月額制のため、ご予算に合わせて無理なくスタートできる点が大きな魅力です。特に、初めて防犯カメラ、監視カメラを設置する方や、短期間だけ利用したい方にとって、レンタルは非常に利用しやすい選択肢です。

メンテナンスや入替がスムーズ

レンタルプランには、機器の定期メンテナンスや故障時のサポートが含まれている場合が多く、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえます。機器の不具合や故障が発生した際も、面倒な手続きなく新しいカメラへの入替が可能です。これにより、常に最適な状態で防犯対策を維持することができ、管理の手間を大幅に軽減できます。

カメラ選びで注意したいポイント

防犯カメラを導入する際には、ただ設置するだけでなく、ご自宅やマンションの環境や目的に合ったカメラを選ぶことが大切です。ここでは、失敗しないカメラ選びのために押さえておきたいポイントを3つご紹介いたします。

①映像の保存方法

防犯カメラの映像は、トラブル発生時の重要な証拠となります。保存方法には、SDカード、HDDやSSDレコーダー、クラウド保存などがあります。

●SDカード

取り外しが簡単で低コストですが、容量が限られているため長期間の録画には不向きです。

●HDD/SSDレコーダー

長時間録画に適しており、複数台のカメラ映像を一括管理できます。HDDはコストパフォーマンスが高く、SSDは振動に強いのが特徴です。

●クラウド保存

インターネット経由でデータを保存するため、カメラ本体が破損しても映像が残ります。長期間保存や遠隔地からの確認にも便利です。

利用目的や必要な保存期間に応じて、最適な保存方法を選びましょう。

②対応場所と視野角

カメラの設置場所や監視したい範囲によって、必要なカメラの性能や台数が変わります。玄関や駐車場など、限られた範囲をピンポイントで監視したい場合は、狭い範囲をしっかり映せるカメラがおすすめです。一方、広い庭や共用部などをカバーしたい場合は、広角レンズ搭載のカメラや、首振り機能があるカメラが適しています。また、死角ができないように複数台を組み合わせて設置することも効果的です。設置環境や用途に合わせて、最適なカメラを選定しましょう。

③設置目的を明確にする

カメラ選びで最も重要なのは「何のために設置するのか」を明確にすることです。防犯目的であれば、侵入者を威嚇できるようにあえて目立つ場所に設置し、夜間撮影や動体検知といった機能が重要になります。一方で、監視目的なら、作業現場やオフィスの状況を正確に把握できる広角レンズや長時間録画、遠隔監視機能が求められます。目的が曖昧なまま購入すると「機能不足で使えない」「必要以上に高価な機種を選んでしまった」といった失敗につながりやすいです。例えば「家庭の防犯用に設置したが、実際には子どもの見守りに使いたかった」となると、本来必要だった双方向通話機能がなく後悔することになります。設置前に「防犯か、監視か、両方か」を整理し、利用シーンに合ったカメラを選定することが失敗を防ぐ第一歩です。

④防犯対策はプロに相談するのが安心

防犯カメラの選定や設置場所についてお悩みの場合は、専門のプロにご相談いただくのが安心です。プロは現地の状況やご要望をヒアリングし、最適なカメラの種類や設置場所、台数などを提案してくれます。ご自身だけで判断が難しい場合は、ぜひ専門家にご相談ください。

まとめ

この記事では、防犯カメラと監視カメラの違いや、戸建て・マンションでの活用例、レンタルのメリット、カメラ選びのポイントについてご紹介しました。防犯カメラは、犯罪抑止やトラブル防止に大きな効果を発揮し、レンタルなら初期費用を抑えながら手軽に導入できます。設置場所や目的に合ったカメラ選びが重要ですが、迷われた際は専門家に相談するのが安心です。安心・安全な住まいづくりのために、ぜひお気軽にお問合せくださいね。

一覧ページへ戻る

導入をご検討の方へ

×