2024.12.04 ブログ

防水防犯カメラの選び方 |IP規格から設置のコツまで徹底解説


屋外での防犯対策に欠かせない防水防犯カメラ。しかし、「IP規格って何?」「どの程度の防水性能が必要?」など、選び方に迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、防水防犯カメラの基礎知識からIP規格の詳細、適切な設置方法、効果的なメンテナンス方法まで、実用的な情報をわかりやすく解説します。

防水防犯カメラの基礎知識

防犯カメラを屋外に設置する場合、雨や粉塵から機器を守る防水・防塵性能が必須となります。ここでは、製品選びの基準となるIP規格の基本的な知識と、防水・防塵機能の違いについて詳しく解説していきます。

IP規格とは何か

IP規格は、国際電気標準会議(IEC)によって1976年に制定された国際的な保護規格です。170カ国で構成される世界的な非営利会員組織であるIECが定めたこの基準は、世界各国で採用されており、日本のJIS(日本工業規格)も準拠しています。

現在では、スマートフォンやカメラといった身近な電子機器から、産業用ロボットや監視カメラまで、幅広い製品の防水・防塵性能を評価する国際標準として広く活用されています。メーカーは、IECが定めた試験方法に従って製品の性能を検証し、その結果をIP規格として表示することで、製品の保護性能を国際的に通用する形で示すことができます。

防水と防塵の違い

防塵性能は、機器内部への粉塵の侵入をどの程度防げるかを示します。最高レベルの「6」は完全な防塵性能を持ち、粉塵が一切内部に侵入しないことを意味します。一方、防水性能は水の侵入に対する保護レベルを示し、数値が大きくなるほど高い防水性能を持ちます。例えば、「5」は噴流水への対応、「7」は一時的な水没、「8」は継続的な水没に耐えられることを示します。屋外設置用の防犯カメラを選ぶ際は、設置環境に応じて適切なIP規格を持つ製品を選択することが重要です。

IP規格の詳細解説

防水防犯カメラを選ぶ際に重要となるIP規格の詳細について、防水・防塵それぞれの保護等級を解説します。

防塵性能(第1桁目)の等級

防塵性能は0から6までの7段階で評価され、数字が大きいほど保護性能が高くなります。IP6Xは最高レベルの防塵性能を示し、粉塵が一切内部に侵入しない完全な保護を実現します。一般的な屋外用防犯カメラでは、IP5X(防塵型)またはIP6X(耐塵型)が採用されています。

防水性能(第2桁目)の等級

防水性能は0から8までの9段階で規定されており「IPX」で表記されます。屋外設置用の防犯カメラでよく見られるのは以下の等級です。

  • IPX5:あらゆる方向からの噴流水に対して保護
  • IPX6:強い噴流水に対して保護
  • IPX7:一時的な水没に対して保護
  • IPX8:継続的な水没に対して保護

実際の製品選びでは、設置環境に応じた適切な保護等級を選択することが重要です。例えば、軒下など比較的水の影響が少ない場所であればIPX5程度で十分ですが、直接雨にさらされる場所ではIPX6以上を選択することが推奨されます。

防水防犯カメラの設置とメンテナンス

屋外での防犯カメラの性能を最大限に発揮させるためには、適切な設置方法とメンテナンスが不可欠です。以下に重要なポイントをまとめます。

設置のポイント

設置場所の選定では、直射日光や強風を避け、できるだけ軒下など雨の影響を受けにくい場所を選びましょう。カメラの取り付けには専用のブラケットを使用し、しっかりと固定することが重要です。また、配線は必ずボックスの下側から接続し、雨水が内部に侵入しないよう水切り(U字形)を作るなどの工夫が必要です。

メンテナンスの基本

定期的なメンテナンスは、カメラの寿命を延ばし、常時録画を実現するために欠かせません。具体的には以下の作業を1~2年に一回程度実施します。

  • レンズの清掃と点検
  • カメラ本体の清掃
  • 取付部分の緩みチェック
  • 配線の状態確認
  • 防水処理の確認

特に屋外設置の場合は、台風や落雷後の点検も重要です。また、防水・防塵性能を示すIP規格の数値を定期的に確認し、必要に応じて追加の防水対策を施すことをお勧めします。

防水防犯カメラのよくあるご質問

現場監視カメラの導入を検討されている方からよく寄せられる質問について、主要なものをQ&A形式でまとめました。

Q1. 屋外設置でどの程度の防水性能が必要ですか?

一般的な屋外設置では、IP65以上の防水性能を持つカメラを選択することが推奨されます。IP66以上であれば、強い噴流水にも耐えられ、より安全に運用できます。ただし、設置場所の気候や気圧の変化によって、水分が浸入する可能性もあるため、定期的な点検が必要です。

Q2. 夜間の撮影は可能ですか?

赤外線機能を搭載した防水カメラであれば、夜間でも鮮明な撮影が可能です。暗視機能は、赤外線LEDにより暗闇でもモノクロ映像として記録できます。

Q3. 防水カメラの寿命はどのくらいですか?

一般的な防犯カメラの寿命は5~6年程度とされています。ただし、使用環境や製品の品質によって、10年以上使用できる場合もあります。録画装置に内蔵されているハードディスクは、2~3年に1度の交換が推奨されます。

おすすめの防水防犯カメラ

屋外での防犯監視に最適な「現場見守る君」シリーズの中から、特に防水性能に優れた製品をご紹介します。

ブラウザマークII(最新モデル)

最高画質と高い防水性能を兼ね備えた最新フラッグシップモデルです。IP65相当の防水・防塵性能を持ち、過酷な屋外環境でも安定した運用が可能です。200万画素の高画質カメラと、水平180°・垂直112°の広範囲な撮影エリアをカバーする可動レンズを搭載しています。さらに、赤外線投光器により夜間でも約10mの範囲まで撮影可能です。

スタンダードモデル

出荷台数No.1の人気モデルで、IP65相当の防水性能を備えています。水平180°・垂直90°の可動レンズにより、1台で広範囲をカバーできます。建築現場や自治体での河川管理など、屋外での使用実績が豊富で、信頼性の高い製品です。

ハンディワイド

固定レンズタイプながら、IP65相当(カメラ部:IP66)の高い防水性能を持つモデルです。120°の広角レンズにより、広範囲を一度に監視できます。シンプルな構造で故障リスクが少なく、長期の屋外設置に適しています。-20℃から50℃までの環境下で使用可能な耐候性も備えています。

まとめ

防水防犯カメラの選定では、設置環境に応じた適切なIP規格の選択が重要です。特に屋外設置の場合、IP65以上の防水性能を持つ製品を選ぶことで、安心して運用できます。

現場見守る君シリーズは、建設現場や資材置き場などの屋外環境に最適な防水性能を備えています。特に最新のブラウザマークIIは、IP65相当の防水・防塵性能と200万画素の高画質撮影を実現。水平180°・垂直112°の広範囲な撮影が可能で、夜間でも約10mまでの撮影に対応します。

設置は工事不要で、たった5分で完了。専用アプリやブラウザから遠隔で映像確認ができ、通信制限のない無制限SIMを標準装備しているため、いつでもどこでも安定した映像確認が可能です。

現場の「見える化」により、作業効率と安全性を大幅に向上させることができます。全国の建設会社や自治体での導入実績も豊富で、信頼性の高い製品として評価をいただいています。

防犯カメラの選定やIP規格について、また現場見守る君の詳細な仕様や運用方法など、お困りの点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

一覧ページへ戻る

導入をご検討の方へ

×